【徹底解明】ヴォーヌ・ロマネの名門グロ一族を紐解く...

2023.11.30 Thu


日頃のご愛顧誠にありがとうございます。

ワインセラーパリ16区のよこです!

大手企業がワイン業界を席巻する昨今。

高級ワインや少量生産のプレミアムワインが
株や証券に代わる投資対象となり

燃料や物価の高騰、
環境の変化など様々原因はありますが

畑の価値が右肩上がりで高騰し

代々家族経営で受け継いできた畑の
莫大な税金が払えなくなったり

相続する人がいないなどの理由で

資金力のある大手企業に
買収・吸収されてしまうという事が

ボルドーやシャンパーニュに続き
家族経営の系譜が根強いブルゴーニュにも
多々見られるようになりました。

お金とブランドに物を言わせて
その歴史が途絶えてしまう事に
残念に思うファンは多いかと思いますが

莫大な資金力を基に設備投資や
人材の招聘をおこなう事で
ワインの品質は軒並み向上しており

「大手資本の農村侵略」という目で
見られていた買収騒動も今では

投資が品質向上を助けるという点において
他の生産者も好意をもって評価しています。





 

そんななか
ブルゴーニュで

約200年代々続く生粋の
家族経営ドメーヌがあります。

ヴォーヌ・ロマネに燦然と輝く名門
Gros グロ一族です。

1830年に先代アルフォンス・グロが
ドメーヌを設立してから193年。

その血と畑は脈々と受け継がれ
現在に至ります。







だがしかし

これがまたややこしい。

大まかな家系図としては
先代アルフォンス・グロの息子

ルイ・ギュスターヴがドメーヌ元詰めを
開始し家業を発展させていきます。

ルイ・ギュスターヴの息子ジュル
の息子ルイには
ジャン、フランソワ、ギュスターヴ、コレット
という4人の子供たちがいて

お父ちゃんのルイが引退する時に
4人の子供たちが2組にわかれて

グロ家の畑は2分割される事となります。



 ややこしポイントその 
相続まとめ
アルフォンスの息子ルイ・ギュスターヴ
ルイ・ギュスターヴの息子ジュル
ジュルの息子ルイ
ルイの息子4人に畑を2分割



 



四代目ルイの息子たちは2組にわかれ

長男と次男チームが
ドメーヌ・グロ・ペール・エ・フィス

長女と三男チームが
ドメーヌ・グロ・フレール・エ・スール

を立ち上げます。



そして長男と次男チームの
ドメーヌ・グロ・ペール・エ・フィス
のちに分裂し

長男ジャンが
ドメーヌ・ジャン・グロ

次男フランソワが
ドメーヌ・フランソワ・グロ

をそれぞれ立ち上げます。



 ややこしポイントその 
ルイは子供たちに畑を2分割した。
そのうちの1組が後にさらに2分割した。




 

グロ一族の名声を今日のように
高めたのは4代目ルイの長男
ジャンが率いるドメーヌ・ジャン・グロです。

ジャンは畑の拡張や機械化の促進など、
様々な革新を試み
醸造方法の開発に貢献した人物でした。

1995年に引退し、ミシェル、
ベルナール、アンヌ・フランソワーズの
3人の子供に畑を分配しました。

長男ミシェルは
ドメーヌ・ミッシェル・グロ

次男ベルナールは
グロ家直系の父ジャンの兄妹の
ギュスターヴとコレットが運営する

ドメーヌ・グロ・フレール・エ・スール
チームに加わり
後に後を継ぐこととなります。

長女アンヌ・フランソワーズは
フランソワ・パランと結婚しポマール村で
ドメーヌA.Fグロを設立しました。


  ややこしやポイントその 
ジャン・グロ引退
長男ミッシェルが相続
名称ミッシェル・グロに変更

次男ベルナールはお父さんの兄妹
(2分割した時のもう1チームのほう)
で研鑽し後に引き継ぐ。

長女アンヌ・フランソワーズは
嫁いでヴォーヌ・ロマネを離れ
アンヌ・フランソワーズ・グロを設立。




 


いっぽうのフランソワは
(ジャンの弟)

長女アンヌにドメーヌを引き継ぎ
名称をドメーヌ・アンヌ・グロに変更。




ちょ

 


グロ家が迷宮入りしている
最大の要因が

アンヌ&フランソワ
過多問題。


ジャンの長女アンヌ・フランソワーズ

ジャンの弟フランソワの長女アンヌ

↑ここ

ここが一番の難解ポイントです。

ジャンとフランソワが入り乱れ
どっちがどっちの何!?ってなります。




 


ようやくここまでたどり着きました。
本日ご紹介致しますのが


4代目ルイの次男フランソワの長女
アンヌが手掛ける

Domaine Anne-Gros ドメーヌ・アンヌ・グロ


4代目ルイが4人の子供に畑を相続した際

長男、次男が
ペール・エ・フィス(父と子)

長女、三男が
フレール・エ・スール(兄弟、姉妹)

と名乗ったことから
グロ家の直系は
長男ジャンと次男フランソワにあたります。

後に分裂し次男側は
ドメーヌ・フランソワ・グロとなりましたが

その娘アンヌがドメーヌを引き継ぎ
名前もドメーヌ・アンヌ・グロになりました。

いわばドメーヌ・アンヌ・グロは

グロ家直系の血筋をもった
ヴォーヌ・ロマネの銘醸を引き継ぐ
超名家なのです。

1984年までは文学の勉強をしていましが
その後はボーヌとディジョンで
栽培・醸造を学び

1988年には22歳という若さで
父からドメーヌを引き継ぎ
ドメーヌ・アンヌ・エ・フランソワ・グロを設立。

彼女が引き継ぐ前は
ワインの3/4がバルクワインとして
地元のネゴシアンに売られていましたが

1990年ヴィンテージより完全な
蔵元瓶詰ワインとなりました。

翌年には、畑を3haから6.5haに拡大し
1995年には現名義となる
ドメーヌ・アンヌ・グロに改名。

2007年には父が25年間ベルナールに
貸していた0.76haのエシェゾーの
ロアショースを取り戻しました。

固定観念や先入観にとらわれず
常に可能性を追求するアンヌは好奇心が旺盛で全て自ら実践し、最適な手段を選択。


確かなキャラクターと名声を確立した
ブルゴーニュ屈指の女性醸造家として

栽培に力を注ぎ
伝統を尊重して造るアンヌのワインは
繊細で調和の取れたエレガントな
味わいが特徴。

常に世界中の人々を魅了し続けています。













 


歴史を紡ぐ稀代の女性醸造家
Domaine Anne Gros
ドメーヌ・アンヌ・グロ


 
 

ドメーヌ・アンヌ・グロ
ブルゴーニュ シャルドネ 2021

参考上代9,570円7,400円(8,140円税込)

リンゴ、白桃、洋ナシなどの完熟した果実に、バターやヘーゼルナッツのヒントが香るアロマ。非常にフレッシュな果実味が口の中に広がり、しなやかで優しい余韻につながる。
 
 
 
 
 娘の名を冠したスペシャルキュヴェ 
ドメーヌ・アンヌ・グロ
オート・コート・ド・ニュイ
キュヴェ・マリーヌ・ブラン 2021

参考上代9,750円→ 7,400円(8,140円税込)

ヴォーヌロマネ西側に位置するコンコール村の標高400mの南東向き斜面。リシュブールやクロ・パラントゥから300mしか離れていない1haの区画。樹齢20年。

マリーヌは娘の名前で、かつこの地にみられる石灰や貝の化石といった海(Marine)に由来するものを表しています。

柑橘果実に加えて熟したリンゴ、洋ナシなどのフレッシュでエキゾチックなアロマ。樽熟成による程よいボリュームのある豊かなシャルドネですが、中盤から石灰土壌に由来するミネラルがヨードや塩気となって現れ、奥深さと素晴らしい余韻につながっていきます。
 

 
 
 贅沢極まりないACブル 
ドメーヌ・アンヌ・グロ
ブルゴーニュ ピノ・ノワール 2021

参考上代10,450円8,100円(8,910円税込)


国道74号線を挟んで斜面と反対側に広がるヴォーヌ・ロマネの3区画のブレンド。

わずか0.8hに植わる樹齢30年のブドウを使用。

赤系果実に軽いスパイスの混ざった黒系果実のアロマが広がります。

口に含むと上質な果実味と柔らかいタンニンがうまく一体化してボディを作り、実にエレガントなフィニッシュへと向かっていきます。

ACブルゴーニュの中で最高のワインのひとつ。
 
 
 
 
 超狙い目優良区画 
ドメーヌ・アンヌ・グロ
オート・コート・ド・ニュイ ルージュ 2021

参考上代10,450円→ 8,100円(8,910円税込)

ヴォーヌ・ロマネ西側に位置するコンコール村の標高400mの南東向き斜面。リシュブールやクロ・パラントゥから300mしか離れていないわずか0.73haの区画。樹齢20年。

ラズベリー、プラム、ブラックチェリー、スミレに加えて皮革のヒントもあるアロマ。甘くてスムーズな口あたりで、わずかに感じる薬用ハーブのニュアンスと肉付きの良さが見事に調和しています。

フィニッシュに感じるタンニンは柔らかく官能的。

このアペラシオンとしては、比較的リッチでフルボディなフレーバーを楽しむことができます。


 
 
 グロ家伝家の宝刀 
ドメーヌ・アンヌ・グロ
クロ・ヴージョ
ル・グラン モーペルテュイ 2021

参考上代57,200円→ 46,800円(51,480円税込)

グラン・エシェゾーのすぐ近く、ル・グラン・モーペルテュイにあるわずか0.93haの畑。平均樹齢は50年ですが、一番古いもので113年。

スミレの花びら、熟したプラム、ブラックカラントに加えてクローブやナツメグなどの複雑なアロマ。

口に含むと、まず初めにビロードのように滑らかで甘いダークベリーを感じ、桑の実やホワイトペッパーのヒントもあらわれてきます。

活気ある酸は甘味と溶け合い、しっかりとしたタンニンでさえもきめ細かく高貴さを感じさせます。

長い余韻にしっかりとしたストラクチャー、そしてナチュラルなバランスと安定感。

アンヌ・グロが誇る素晴らしいクロ・ヴージョ。


 
 
 グロ家伝家の宝刀 
ドメーヌ・アンヌ・グロ
エシェゾー レ・ロアショス 2021

参考上代59,400円→ 48,600円(53,460円税込)


25年間、ドメーヌ・グロ・フレール・エ・スールに貸していた畑で、2007年に帰属。樹齢25年。

レッドカラント、黒系果実のリキュール、バラの花びら、スパイシーな木のニュアンスを感じる表現力豊かなアロマ。

赤系果実のソースのようなこのワインの円熟感と力強さは、刺激的な酸と噛み応えのあるタンニンによってしっかりとしたストラクチャーが造られています。

フィニッシュまで心地良い張りが続き、スパイシーなタッチを伴う素晴らしい果実の余韻が楽しめる。


 
 

ブルゴーニュの名家グロファミリーの中でもひときわ異彩を放つドメーヌ・アンヌ・グロとその夫であるドメーヌ・トロ・ボーのジャン・ポール・トロ氏が南フランスで新たに手掛けるワイナリー。

こちらは、3つのブドウ品種をブレンドした1本です。

夫婦2人の力を合わせて造ったこと、ワインを飲む際に誰かと共有してほしいという思いを込めて「50/50」と名付けられています。

収穫は手摘みで行い、ブルゴーニュのように全除梗を実施。

その後、15ヵ月間ステンレスタンクにて熟成してリリースされます。

造り出されるワインは、豊潤な果実味と緻密なタンニン、上質な酸がバランス良く溶け合った美しい仕上がりです。



 
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