こんばんは!

この度、ビオンディ・サンティの
宮崎宣伝部長(自称)に就任致しました
ワインセラーパリ16区のよこです。



バローロ、バルバレスコに並び
イタリア三大銘酒と称される

Brunello di Montalcino
ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ


そのブルネッロ・ディ・モンタルチーノ
という名前を冠して
初めてワインをリリースしたのが

何を隠そう

ビオンディ・サンティです。

そのビオンディ・サンティの
醸造責任者フェデリコ・ラディ氏が

初来日するという事で
福岡でのセミナーに参加させて頂き
勉強して参りました。

 

 


ビオンディ・サンティの歴史、
テロワールや醸造の秘密など

直接話を聞きながら
テイスティングすることで
より理解が深まります。

この年はこういう天気で
ブドウがこう育ったから
こういう味わいになった。

とか。

きたる未来に向けて
こういう取り組みをしています。

とか。

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セミナー後の
福岡の濃密な夜
危うく記憶が飛びそうになりましたが

しっかりメモしておりますので
ご安心ください(*´ω`*)


という事で

本日はブルネッロの祖
ビオンディ・サンティを
ご紹介したいと思います。

普段あまり飲む機会のないお客様も
ブルネッロ愛好家のお客様も

是非この機会に手に取って
頂きたい造り手でございます。

是非ぜひご査収下さい(^_-)-☆









はうっ!

 
メモが...





 


ブルネッロの歴史と伝統を語るうえで
欠かせない偉大なワイナリー

BIONDI-SANTI
ビオンディ・サンティ


 


ビオンディ・サンティはブルネッロ・ディ・モンタルチーノの生みの親(オリジン)ともいわれ、その歴史は1865年にビオンディ・サンティ家のクレメンス・サンティが、サンジョヴェーゼからサンジョヴェーゼ・グロッソ(ブルネッロ)を生み出したことに始まります。


その後、1888年にフェルッチョ・ビオンディ・サンティが『ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ』の名を冠した独自のスタイルのワインを造り上げ、ブルネッロの原産地呼称規定の提示やワイン生産者協会設立の中心になるなど、ブルネッロ・ディ・モンタルチーノの知名度と地位確立に大きく貢献し続けている、ブルネッロの歴史と伝統を語るうえで欠かせない偉大なワイナリーです。



 
さすがイタリア('Д')!全てがシャレオツ。


一番前の特等席で
フェデリコ氏の解説を聞きながら

■ロッソ・ディ・モンタルチーノ2020
■ロッソ・ディ・モンタルチーノ2021
↑21vtは今後リリース予定

■ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ2017
■ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ2018

の比較試飲をしました。


 
ROSSO DI MONTALCINO
ロッソ・ディ・モンタルチーノ


ビオンディ・サンティ ブルネッロの「ホワイトラベル」として知られていたこのワインは、1983年にロッソ・ディ・モンタルチーノDOCが設立された際に現在の名称となりました。

果実味に溢れ、若いうちから楽しむことができるフレッシュさを持ちながら、熟成のポテンシャルも持ち合わせています。


ロッソ・ディ・モンタルチーノ 2020
11,050円(12,155円税込み)

2020年は平均よりも高い気温が特徴の穏やかで乾燥した冬に続き、日夜の気温の変動が大きく涼しい春が訪れました。3月26日には非常に珍しい降雪がありましたが、幸いブドウ畑への被害は少なく、芽吹きはやや遅れました。

6月はかなり雨が降り、土壌に良い水分を蓄える事ができました。7月と8月は非常に暑く乾燥した日々が続きましたが、昼夜の気温差がプイスに働き、ブドウはバランスを維持して非常に香り高いワインになる為のポテンシャルを蓄える事ができました。収穫は9月9日から始まりました。


非常に暑い夏と収穫期の寒暖差により完璧な状態で収穫することができた2021年(今後リリース予定)と比べると、エレガンスでスマートな印象を受けた2020年。


サンジョベーゼ特有の鉄っぽさというか、錆びっぽさ(フェデリコ氏は『rusticle ラスティクル』という表現をしていました。)は皆無で、バランスが良く、美しく、魅力的な味わい。

逆に暑かった2021年は熟成の期間が違うので一概には言えませんが、サンジョヴェーゼらしさ全開で、ジューシーで噛み応えのある印象でした。

2020年はエレガンス
2021年はアグレッシブ

という感じでしょうか。





 


このロッソを
テイスティングしているときに

フェデリコ氏がお話した内容で
印象に残った言葉があります。



「ロッソはブルネロの弟ではない」


ロッソ・ディ・モンタルチーノは
インポーターのHPやネットなどに
ブルネッロのセカンド的存在
記載されていますので


私たち飲み手が
そういうイメージになってしまうのも
仕方ないと思いますが


熟成期間、熟成方法、ブドウ(サンジョヴェーゼ・グロッソの比率)は違えど、ロッソはロッソというひとつのブランドとして確立しています。

目指すスタイルが違うだけで、ロッソに合う性格のブドウを厳選し、ブルネッロと変わらぬパッションを込めて醸造、瓶詰めしています。

熟成のポテンシャルもあり、ロッソは弟ではなく『ブルネッロの玄関口』というイメージをして欲しい。



とフェデリコ氏から伝えられました。


 

BRUNELLO DI MONTALCINO
ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ

優雅にして長命なブルネッロのスタイルを体現するために、このワインは細心の注意とともに育まれます。

自社畑から厳選されたサンジョヴェーゼ・グロッソのみを使用して生産されます。





ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ 2017
30,600円(33,660円税込)

2017年は降雨量が少なかったことが特徴的なヴィンテージでした。春には遅霜があり、その後数回の豪雨があり、その後は気温が季節平均を上回る大幅な上昇がみられました。夏は非常に暑く乾燥しており、収穫は9月11日に始まりました。


内側をガラスでコーティングしたコンクリートタンクで、自社畑で選ばれた天然酵母を使用して自家発酵を行った後、スラヴォニアンオークの樽で3年間熟成。

驚くほどの芳醇な口当たり、キメ細かいタンニン、爽やかで芯のある酸、味わいの重心のバランスが取れています。

2018年と比べると2017年はタイト、スマートな印象です。



ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー






ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ 2018
32,300円(35,530円税込)

ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ 2018
マグナム 1500ml 専用木箱入り

76,500円(84,150円税込)

2018年は非常に涼しい年で、ブドウの成長サイクル全体に不可欠な降雨に恵まれた事が特徴的でした。全体的に夏の気温は平均を下回りました。ブドウを収穫する直前に、標高の高いブドウ畑では、北からの健全な風が1週間吹き続け、凝縮感のあるブドウが収穫できました。収穫は9月16日から8日間慎重な選果作業の下で行われました。

様々なサイズと素材(ステンレス鋼、木材、コンクリート)の容器で醸造された後に中型、および大型のスラヴォニア産オークで熟成。

第一印象は生き生きとしたジューシーなワインで、ビロードのような滑らかなタンニンが文字通り口の中で踊り、ほのかな塩味がアクセントとなって魅力的なバランスと複雑さを演出しています。

直ぐ飲めると同時にフレッシュな酸のおかげで美しく熟成することができます。


 


ビオンディ・サンティを一言で表すなら


ビオンディ・サンティのこだわりのひとつが、アルコール度数を過度に上げすぎないこと、14%を超えないように細心の注意を払っているとの事。

その結果、ロッソもブルネッロも共通して凛としたエレガンスを放ち、品があって荘厳な佇まいを魅せます。

それでいて100年以上の熟成のポテンシャルを持つと言われており、その秘密は「酸(ph)」にあるとフェデリコ氏は言います。


「ビオンディ・サンティを一言で表すなら」


ロッソもブルネッロも一口飲んだ瞬間に痛烈に印象に残ったのは「酸」でした。

ギンギンしているわけではないけど、すごく芯があって屋台骨のようにワインの骨格を支え、そこにサンジョヴェーゼや区画毎のもつ様々な要素(キャラクター)が肉付けされているような、そんな感覚に落ちいるほどの酸の存在感。

「強い」わけではないんです。

総じてバランスが良いので酸だけがギンギン主張している訳ではないのはご理解下さい。


そしてお昼はセミナーでワイン単体を、夜はお食事と一緒に全く同じワインを飲んだのですが、これがまた、お食事と合わせたら更に魅力が倍増(T_T)。

セミナー中に、フェデリコ氏から「このワインに何を合わせますか?」と私の隣の人が聞かれ、


やべー(´Д`)
次オレが当てられたらどうしよう....



とドギマギしていたのは内緒ですが、フェデリコ氏が日本人はこのワインに何を合わせるのか気になるほど、ビオンディ・サンティは『お料理と共にさらに魅力を発揮するとワイン』だと思います。

もちろんお料理にもよりますが、このワインは「お食事と共に」楽しむべきだと、参加者の皆様、そしてインポーターが口を揃えておっしゃっていました。

やはり特異ともいえる、このテロワールならではの唯一無二の「酸」がビオンディ・サンティの根幹だと再認識しました。

トスカーナで生まれ育ち、二十数年をサンジョヴェーゼというブドウだけに捧げたフェデリコ氏が辿り着いた、サンジョヴェーゼにとってベストといえる場所『モンタルチーノ』。

そのテロワールをより細分化し、畑ごとではなく、畑の中でも数メートルの区画毎で管理し、土壌へのアプローチをより深める事で、ブルネッロ150年の伝統的な歴史を現代に紡ぎながら、さらに進化し続けています。

樽のしっかり効いたボリューミーなワインも美味しいですが、ボルドーやブルゴーニュにも通じるクラシックで歴史の深みを感じる哀愁のあるワインもやっぱり素敵です。

5年10年20年と長期熟成に耐え得る、エレガントながらも力強さとフィネスを持った唯一無二のスタイルを貫く、ビオンディ・サンティ。


是非セラーに
1本いかがでしょうか(^_-)-☆





 



ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ・リゼルヴァは、優良年のみ、樹齢25年以上の畑から収穫されたブドウを用いて造られます。

余計なものがそぎ落とされ、ブルネッロならではの上質なタンニンと酸が優雅に調和した、比類ない気品を備えた1本。





このゴージャスで香り高いワインは、スミレ、バラ、香水のような赤いベリー、新しいレザー、そしてベーキングスパイスの香りの古典的なサンジョヴェーゼの香りで幕を開ける。

エレガントで輝きのある味わいは、砕いたマラスカ・チェリー、熟したストロベリー、シナモン、紅茶、ほのかなパイプ・タバコの香り。

しっかりとした極細のタンニンと鮮やかな酸が、熟成に値する骨格と完璧なバランスをもたらしている。

すでに素晴らしいが、数十年は進化するだろう。


 
Wine Enthusiast