生産者情報
アリゴテの魅力を世界に発信
Domaine de Villaine
ドメーヌ・ド・ヴィレーヌ
「自分の力でドメーヌを興してみなさい」
DRCの共同経営者のひとり、オベール・ド・ヴィレーヌ氏は若かりし頃、父にこう言われたと言います。名声をほしいままにする名家に生まれた氏が選んだのは、名声に最も縁遠いとさえいえるブーズロン村でした。
居を構えた当時は村の名をAOCに冠することさえ許されていなかったという貧しい村。
ドヴィレーヌ氏は「酸っぱくて青臭い」とみなされていたアリゴテ種がこの地ではよく熟し、そのテロワールを見事に表現することを見出しました。
その後ドヴィレーヌ氏の努力により、「ブーズロンAC」 はアリゴテ種唯一の村名ACとして認められるに至ったのです。
現在は甥のピエール・ド・ブノワに全権が委譲され、「この家系ならではの」厳格さをもって、テロワールやワインと向き合っています。
アリゴテはその昔コート・ドールの丘を支配していたが、シャルドネにその座を奪われ、理想の地であるブーズロンにたどり着きました。
「格下」とみなされるコート・シャロネーズという産地やアリゴテ種が立派な「テロワールのワイン」となりうることを証明するためにまさに全身全霊を傾けています。
事実、ブーズロンのオールドヴィンテージは、下手なピュリニー・モンラッシェよりきちんと熟成し、気品を備えています。 周囲は「ロマネ・コンティの家系だから」とすべてを色眼鏡越しに見ます。
移り住んだ頃は嫌がらせをされたことも多かったらしい。しかし彼には名家の奢りは一糸もありません。ヴォーヌ・ロマネの偉大さを知るが故の謙虚さ。きっとこの瞬間もシャロネーズのことで頭がいっぱいなことでしょう。
アリゴテとシャルドネの畑を約15ha、ピノ ノワールの畑を約6ha所有しています。
ビオロジック農法を実践し、1986年にカリテ・フランスの認証を受けています。
選定を厳しく行い、芽かきやグリーンハーヴェストを行い、テロワールに忠実なワインを造るために、収量をAOCの規定よりも20%低く抑えています。
収穫はすべて手摘みで、厳しい選果を行っています。