生産者情報
Kumeu River
クメウ・リヴァー
クメウ・リヴァーはオークランドから北西に約20キロ離れたクメウ地区に1944年にユーゴスラビアから移住したブラコヴィッチ・ファミリーにより設立されたワイナリーです。
当主のマイク・ブラコヴィッチは1949年に亡くなり、妻のケイトと息子のマテがブドウ栽培とワイン造りを引き継ぎ、新しいワイナリーの評価を高めました。
マテはニュージーランドのワイン業界でも名が知られており1982年から1985年にはニュージーランド・ワインインスティチュートの委員長も務めました。1992年にマテが亡くなった後は、彼の妻メルバと3人の息子がワイナリーを守っています。
醸造責任者を務める長男のマイケルは1989年にニュージーランド初のマスター・オブ・ワインとなりました。
オークランド地区は、ニュージーランドの中で最も北に位置する冷涼なエリア。
クメウ・リヴァーは単一畑を含む30haに広がる畑を所有しています。
土壌は、砂利の広がる火山性の粘土質。そのおかげでブドウ樹の根は妨げられることなく地層奥深くまで伸びることができます。
また、粘土質土壌は地中に十分な水を保持することができるため灌漑の必要が無く、地層奥深くのテロワール本来のミネラル分をじっくりと吸い上げることが可能となります。
冷涼ながらも太陽の光をしっかり受け、香り高い果実味と細やかな酸を含んだブドウが結実します。
クメウ・リヴァーのワインが近年再び注目を浴びるきっかけとなったのが、2015年にジャンシス・ロビンソン氏らイギリスを代表するワイン評論家14人が出席し行われたブルゴーニュのトップドメーヌとのヴィンテージ水平の比較試飲会。
クメウ・リヴァーのシャルドネが、ルフレーヴ、ソゼなど錚々たるブルゴーニュのトップドメーヌに勝る高評価を獲得。また、ワインアドヴォケイト誌が30,000本以上の中から選ぶ「2015年にリリースされたベストワイントップ50」に選出されたことなどで話題を呼び、世界の市場で大注目を集めることとなりました。
イギリスのワイン評論家ジャンシス・ロビンソン氏からは「熟成した素晴らしいブルゴーニュのよう。」フランスで最も高名な専門誌レ・ヴュード・ヴァンド・フランスでは「ニューワールドの固定観念の無い、気高いスタイル。」また、ワインスペクテーター誌のハーヴェイ・ステイマン氏からは「クメウはニュージーランドの中で最も上質で長命なシャルドネを手掛ける。」など、まさに世界中から賞賛を得ており、今最も注目されるシャルドネの名手としてその名を馳せています。